2つある自動車学校の種類とは
免許を取得する際の選択肢として挙げられる「自動車学校」。しかし、どの学校を選ぶかによって「指定教習所」なのか「届出教習所」なのかが異なります。一般的には指定教習所の方が手厚いサポートが受けられるイメージがありますが、一体なぜなのでしょうか?そこで双方の違いや免許取得までの流れをふまえ、どちらが向いているのか、おすすめなのはどのような方なのかなどをまとめてみました。
指定教習所は「技能試験を自動車学校で受けられる」
まず、指定教習所について。これは一般的に公安委員会の認可を受けた自動車学校のことを指しますが、大きな特徴は「仮免、本免の技能試験を自動車学校で受けられる」ところだと言えるでしょう。
つまり、本免の学科試験以外は運転免許試験場に足を運ぶ必要がないのです。また、スケジュールやカリキュラムなどのペースも基本的には自動車学校が決めてくれるので、初めての免許取得である程度親身なサポートが欲しい、という方におすすめのスクールなのではないでしょうか。
指定教習所の流れ(例)
- 入校
- 第一段階(学科講習&技能教習)
- 修了検定(技能試験&仮免許学科試験)
- 第二段階(路上での技能教習&学科講習)
- 卒業検定(スクール指定のコースにて技能試験)
- 運転免許試験場での学科試験&適性検査
- 免許交付
指定教習所は1時限50分、合計26時限の学科講習も行われます。届出教習所は学科講習が必須ではないのに比べ、指定教習所では学科も同じように勉強できますから、非常にスムーズです。
費用面では、指定教習所の方が高い傾向がある
ただし、指定教習所の方がサポートは手厚い分、費用は高めの傾向があります。AT免許でだいたい30万円前後が相場となっているので、取得のタイミングが決まっている方は気を付けておきましょう。
届出教習所は「やる気に合わせて教習を進めやすい」
対する届出教習所は、公安委員会の認可を受けていない自動車学校のことを言います。技能試験や学科試験は仮免からすべて運転免許試験場に行く必要があるので、一見手間がかかるように思えますが、その分「カリキュラムやスケジュールがスクールに決められていない」のが特徴です。
例えば指定教習所の場合、教習や講習を受けられるのは1日あたり何時間まで、と定められています。しかし届出教習所はそういった取り決めが存在しないため、自分のやる気やペースに合わせて免許取得を目指せるのですね。
届出教習所の流れ(例)
- 入校
- 第一段階(技能教習)
- 修了検定(運転免許試験場)
- 第二段階(路上での技能教習)
- 運転免許試験場での技能試験&学科試験
- 取得時講習
- 適性検査
- 免許交付
届出教習所は学科講習も必須ではないので、独学が基本です。ただ、中にはオンライン授業や教材などでサポートしてくれるスクールもあるようですから、適度に背中を押してもらいたい方は気になる届出教習所を確認してみてくださいね。
費用面では、届出教習所の方が安い傾向
届出教習所の方が自主性に任せる部分が多いため、費用面でも安めの傾向が。一発試験の自信はないけれど、ある程度自分のペースでスケジュールを組める自動車学校を探したいという場合にぴったりだと言えるでしょう。
自動車学校は、目的や予算に合わせて選ぶのがおすすめ!
このように、自動車学校は指定教習所と届出教習所それぞれに特色があります。向き不向きについては事情によるところもありますが、一般的には以下がポイントになるのではないでしょうか。指定教習所がおすすめの人!
- スクールでしっかりとしたサポートを受けたい方
- 本免までスムーズに進みたい方
- 費用的にある程度余裕がある方
届出教習所がおすすめの人!
- 費用をできる限り節約したい方
- マイペースな免許取得を目指したい方
- 運転免許試験場までのアクセスが良好な方
各地域の運転免許試験場はややアクセスしにくい場所に設けられていることもありますから、その辺りも確認の上検討してみてください。