これから海外へ!留学生が運転免許を取得するには

移動手段に困るような海外の留学先では、車がないと生活に支障をきたすという場合もあります。そういった場合には「国際運転免許」が必要。しかし、どうすれば国際運転免許を取得できるのでしょうか?まとめてみましたので、海外留学をお考えの方は参考になさってください。

これから海外へ!留学生が運転免許を取得するには

日本の免許があれば「国際運転免許証」を取得できる!

日本で取得した運転免許証は海外でも使えるか?というと、答えはもちろんノー。しかし、既に免許を持っていれば「国際運転免許証(道路交通法の規定では国外運転免許証)」を取得できるので、あえて留学先で一からチャレンジしなくても済みます。

これは海外で運転できる証明書のようなもので、アメリカやカナダ、イギリス、フランス、オーストラリアといったメジャーな留学先はもちろん、香港特別行政区や韓国、シンガポールなどアジア諸国も幅広く対応しています。ただし、利用できる国が限られている(例えば中国はジュネーブ条約に加盟していないため、使用できません)ので、事前によく確認しておきましょう。

申請するにはどうすればいい?4つの書類を用意しよう

国際運転免許証はジュネーブ条約に基づき、各都道府県の公安委員会が発行するものなので、申請時には以下4つの書類を提出します。

  • 国外免許証交付申請書
  • パスポート等、海外への渡航を証明する書類
  • 現在所持している日本の免許証(提示)
  • 免許証用の写真1枚

基本的には住所地の公安委員会に申し込みますが、都道府県によっては運転免許試験場で受け付けてくれる場合もあるようです。

2,350円の交付手数料がかかる

国際運転免許証の発行には、2022年7月現在「2,350円」の交付手数料がかかります。証紙による支払いとなることもあるようなので、念のため確認しておきましょう。

国際運転免許証の注意点は?

国際運転免許証には、いくつか注意点もあります。特に「1年以上留学する方」はくれぐれも気を付けてください。

有効期限は1年間で、更新できない!

国際運転免許証の有効期限は「1年間」で、その後の更新はできません。例えば留学先に1年以上滞在予定、かつ相変わらず免許がないと不便…という方に関しては、留学先の免許に切り替えるか改めて試験を受け、その国の免許を取得する必要性が出てくるのです。

期限が過ぎたら返納しなければならない!

1年の期限が過ぎた国際運転免許証は、返納が義務付けられています。これは郵送でも可能なので、帰国後であっても忘れないようにしましょう。万が一忘れると、次の機会に再発行が難しくなるとの説も…。

いかがでしょうか?申請はそう難しくない国際運転免許証ですが、使用にはある程度制約が設けられていますから、正しく活用したいですね。