大学生協で免許を取得するメリットとは

大学の入学準備に必要な手続きのひとつとして、大学生協への加入があります。しかし、大学生協に入る時の出資金は高いので迷われる方も多いのではないでしょうか。そこで大学生協に入るべきか、そして大学生協で免許を取得するメリットとは何か?について、詳しくひも解いていきましょう。

大学生協で免許を取得するメリットとは

大学生協ってなに?

そもそも大学生協とは何か?というと、正式名称を「大学生活協同組合」と言い、大学における協同組合を指します。これは学生や教員、留学生など大学に関係する人たち(利用者)それぞれがいわば出資金となるお金を出し合って運営される組織で、より学校生活を充実させる、というのが基本的な目的です。

大学生協はどこの大学にも存在するので、国や自治体といった大きな組織がまとめているのだろうか?と思う方もいるかもしれませんが、すべて大学ごとに独立しています。つまり、特典が受けられるのも自分が所属している大学に基づいたものだけ、というわけですね。その分大学によって出資金の額も異なりますから、必ず確認しておきましょう。

加入義務はないけれど、加入率は高い!

もしかしたら「周りがみんな入っているし、絶対入らなきゃダメなんだろうな…」なんて考えている方もいるのではないでしょうか?実は大学生協は加入義務がないので、どうしても難しい場合は入らなくても良いのです。

ただし、加入するとメリットも大きいため、大多数の大学生は入るものだと言われています。では、そのメリットについて詳しく見ていきましょう。

大学生協に加入するメリット

大学生協に加入すると、具体的には以下のようなメリットが受けられます。

  • 購買の商品が5~10%割引で買える
  • 教科書も基本的に1割程度割引される
  • 書籍や雑誌、マンガなども1割引き
  • 学食もさらに安くなる
  • 資格取得申し込みや、資格スクールの受講を割引料金で可能なことも多い
  • 大学生専用の保険(学生生協共済)に加入できる
  • 生協が管理する物件(一人暮らし向きの賃貸物件)を紹介してもらえるケースも
  • クレジットカードを申し込める
  • 旅行の申し込みでも割引が受けられる

基本的に上記すべてが「生協価格」になるのが利点と言えますが、こうして見ると学生生活に欠かせないものの多くが安くなることが分かるでしょう。賃貸物件に関しても、生協に紹介されたところなら交渉等もしやすそうです。

日々の買い物や昼食を大学で済ませることが多ければ、加入した方がオトク!

とはいえ、日常の中でオトク感を得やすいのは、やはり学食や購買での買い物なのではないでしょうか。毎日利用するからこそ、積み重ねると相当な金額を節約できる可能性があります。特に1~2年生時は必修科目も多く、昼をまたいで講義を受ける機会も多いでしょうから、昼食や日用品などを購買や学食で購入する方は入っておいた方がオトクと言えそうです。学食メニューは栄養面も考えられているので、もしかしたら自炊するより安く済む可能性もあるかもしれませんね。

「注目したいのは「運転免許の教習費用も生協価格になる」こと!

上記以外にも、生協に加入することで得られる大きなメリットがあります。それは運転免許を取得するために通う自動車学校の料金も、生協価格として割引されることです。

通常30万円前後かかる費用がオトクに!

運転免許といえば、ATとMTで数万円程度の差はあるものの、取得までに30万円前後かかるのが一般的。教習にコストがかかるのは分かっているけれど、1万円でも安くしたい…!というのが本音だと思いますが、生協価格なら通常の学生割引よりオトクに教習を受けられる場合が多いので、学生の強い味方だと言えるでしょう。

安心パックやスケジュール優先コースなども良心的な値段で受けられることが多い

自動車学校で不安なのが、補習や再検定にかかる「追加料金」。しかし、生協に加入していればあらかじめ追加料金をプラスすることで定額になる「安心パック」が無料になったり、教習のスケジュールを優先的に入れられるプランが用意されていたりと、スクールによって様々な特典があります。大学生活とうまく両立したい方は、一度相談してみてくださいね。

ペーパードライバー教習の割引を設けているスクールも

卒業したは良いものの、結局運転しないまま…かといって今更チャレンジするのは怖い!というペーパードライバーの方も多いもの。そこでスクールによっては、ペーパードライバー講習も生協価格で受け付けているところもあるようです。価格が安くなるだけでなく、幅広い面で心強いサポートが受けられるのですね。

逆に大学生協に加入しないデメリットはある?

このように、大学生協は実家から通学する方はもちろん、特に親元を離れて一人暮らしする学生にとって非常に頼もしい存在であることが分かりました。ですが、出資金という初期費用がかかる以上元は取れるの?と気になる方もいるでしょう。

しかし、考えてみてください。大学生協に加入しないと「自動車学校の費用含め、前述した特典がそっくりそのまま受けられなくなる」のです。これが大きなデメリットで、大学で買い物する機会が多ければ多いほど負担は増えます。ちょっと手続きが面倒、毎回生協カードを持ってくるのが面倒…となる気持ちも理解できますが、基本的には加入しておいた方が助かるのではないでしょうか。

しかも、出資金は解約時に返金される!

まさかの情報ですが、出資金は解約(卒業)時に返金されるのが一般的です。つまり、まとまった出資金を最初に用意しさえすれば、基本的にはメリットだけを享受できるというわけですね。筆者は今からでも入り直したくなってきました。しいて言えば解約手続きを忘れると返金を受けられませんから、それだけ注意!生協をできる限り利用して、快適なキャンパスライフをお送りください。